【定義】誠実さの構造【親子関係】

「彼は誠実な人です」

結婚前、相手のご両親に挨拶する
典型的な表現です。

ただ、たいてい、
イメージで語られています。
「清潔さ」みたいなものです。

「無菌室で育ったゴキブリよりも、
 雑菌まみれの猫がいい」

猫っていうだけで、かわいい。
素敵な相手だから、誠実。

そういう漠然とした
とらえ方ではないですか?

誠実さって、なんなんでしょう (・_・?)

誠実さについて考えたことありますか?

誠実さとは、
もっとも人間にとって
必要なものだと
僕は痛切に感じています。

間違いなく、人に影響します。
人の心を変えます。

そして
人を解放します。

僕はこれがわかったから
結婚できたし、
仕事でもうまくいきました ヾ(=^▽^=)ノ

だから子供が
ちゃんと向き合ってくれます。

実際に、登校拒否の息子さんが
お母さんの誠実さで
向き合ってくれるんです。

誠実さこそが
子供が親としっかりと
向き合ってくれる要素です。

断言できます。

誠実さがない親には
子供は見向きもしません。
子供は親を見透かします (ーヘー;

これは子育てのみならず、
人間関係全般に通底する要素
そう断言します。

今回は、この誠実についてです。
だいたいは、誠実さというのを
正直とか、まっすぐとか、そんなイメージでとらえています。
辞書を調べてみると、

「偽りがなく、まじめなこと。真心が感じられるさま」

三省堂大辞林 第三版

これを具体的にかみ砕きます。

1.偽りがない

偽りがない …嘘つかないということ。
つまり自閉気質が強い人ということになります。
日本人では60%の人間が該当します。
逆に循環気質、粘着気質は嘘をつきます。
嘘をついたら、誠実ではないようです ヾ(・ε・。)

2.まじめなこと

真面目といわれて具体的にピンときません。
妻と話してみると

・先生の言うことを聞く
・成績がいい
・面白くない。

こういうイメージです。

うそやいいかげんなところがなく、真剣であること。
本気であること。また、そのさま。

小学館デジタル大辞泉

本来の姿。ありのままの姿。真価。

三省堂大辞林 第三版

これが正式な真面目という意味です。
ありの~ままの~姿らしいです。

3.真心が感じられる

これがもっともそれらしい、誠実さです。
しかも「感じられる」という表現です。
嘘でも感じられたら「誠実」なのかな?

まさにありのままのように
「感じられる」ということなのでしょう。
この表現には嘘が入り込む余地があります。

誠実さの定義

以上のように誠実さとは
あまり具体的ではありません。

感じられたら、誠実」なんでしょ?
それほど曖昧なものです。

こういう曖昧なものが、
結婚の前に、自分の大切な相手を
親に表現する伝える言葉なのです。

実に面白いと思いませんか ( ̄ω ̄;)

そして誠実さが感じられる子育て
ともなれば、なんと謎めいたもの
になるのでしょう。

それをここで明確にします

誠実さとは、 これです。

「自分と相手の感情と気持ちを大切に扱う」

これをずーーーーーっと伝え続けています。
とても明確じゃないですか?

では一つ一つ見ていきます。

1つめ「自分と相手」

これとても大事です。
自分だけでもなく、相手だけでもない
双方のというところがみそです。

多くの場合、偏ります。
自分だけ大切にしたい
他人だけ大切にしてしまう

こうなってます。
それをバランスよく
偏らずに大切にする
これが誠実さの前提です (*゚ー゚)

2つめ 「感情と気持ち」


これそれぞれ違います。
感情は詳しくこちらで紹介しています。

自分と相手の「感情と気持ち」を大切に扱う

では、「気持ち」とは何か、
それが主観的な感情を指します。
つまりすべての人に共通して、
理解されるものではありません。

「大晦日のゆく年くる年、
 あれたまんないよねー」

といわれても、さっぱりわからないと
お思います。

実際に僕はたまらないのですが、
これは妻にはわからない気持ちです。

個人的な体験や記憶にもとづく感情です。
だからです (゚ー☆)

「結婚決まったんだけど、
 すごいこわくなっちゃった」

体験したことがない人には、
マリッジブルーなんてわかりません。

学生時代、いじめれていた自分にとっては、
「卒業式、ないちゃうかもしれない」
といわれても、
あんまりピンときません。

これが気持ちです ( ゚ー゚)

相手の背景だとか、個人的な体験
相手の性格を理解せずには
わかりづらい感情を指します。


この双方を大切に扱うのです。

自分と相手の感情と気持ちを「大切に扱う」

3つめ「大切に扱う」

この気持ちと感情、双方を
「大切に扱う」んです。

自分の感情相手の感情
自分の気持ち相手の気持ち

このように双方に、
大切にするものがあります。

でもたいてい、自分を大切にするか、
相手を大切にするかで偏ってしまいます。

・循環気質だと自分が優先しがち、
・自閉気質だと相手にゆずりがち、
・粘着気質でもどちらかに偏ります。

これが家庭でも偏りってませんか?
一方はわりと我慢、
一方は言い放題だったりしません?

・親が言いたい放題、子供が我慢
・子供がわがまま、親がキレる

こういう構図がなりたちます。
ここに誠実さはありませんよね。

信頼を生み出すもの


誠実さの最大のポイントです。

それは嘘がないということです。
「感じられる」
などではありません。

「ありのままの」
といことです。

真剣、本気、 偽りがない
のです。

ありのままというのは、

飾りがないということです。

お化粧もしない。
見栄えもよくしない。
ごまかしもない。
そのまま (*゚▽゚)

そして…
とても汚らしい
他人にみせたくない
自分でも見たくない ( ̄  ̄)
そういうものもあります。

それこそが

感情と気持ち大切に扱う

そういうことです。

そして、もう一つ
ここでポイントなのは、

相手の気持ちも、
ありのままでは、ないかもしれない
ということです。

どうしてかというと、
相手に誠実を強制することが
できないからです。

自分がありのままになれば、
相手も影響されて、
ありのままになります。

そこに信頼関係があれば、
「必ず」相手はありのままになります。

そうすれば、
相手と自分の気持ちと感情を
大切に扱うことができます。

これが、誠実さです。

いままでのイメージでとらえていた
抽象的で、つかみどころのない
曖昧なものからの卒業です。

ありのままのすがた


自分のありのままを大切に扱う。

これはとても度胸がいります。
本気、真剣ということばが
真実味を帯びてきます。

自分の本心をだれかにさらす、
とても恐ろしいことです。
でも、それは信頼を生みます。

誠実さとは、
信頼を生むコミュニケーションです。

自分のいいところ
見栄えのいいところ
評価されやすいところ
それらでデコレーションするのではなく

自分の怒りや
周囲の意見で
自分の弱さを
オブラートにつつむことなく

きたないと思うこと
恥ずかしいと思うこと
ダメだなと思うことでも

言うべき時に言える関係こそが、
信頼を置ける関係です。

パートナーとだけでなく、
お子さんたちとの関係で、
こうであってほしいのです (^・ェ・^)

そう「感じられる」誠実さではなく、
世間は「そういうものだから」でもなく、
私は「こう感じている」というものです。

それはかならず信頼という果実を実らせます。

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