愛情を与えないという選択

遊んであげなくちゃいけない。愛情を注がないといけない。

親としての責任がある。仲のよい家族になりたいから・・・。

今回は、それを手放してみてください、というお話です。

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『愛情を与えないという選択』

どんなに子供にわかってほしくても、押しても引いても、難しい。

あの手この手を試しても、叱ってみても、褒めてみても無理。

そんなときに試してほしいのが、親が嫌われる道です。

・・・・・

いままで10だった以上を2程度にするんです。

そして子供のため、気楽にできることはいつも通りやってください。

おそらく、ここを読んでくださっているあなたは、かなりの子育て努力家です。

十分にすごいお父さん、お母さんです。

であるからして、かなりの割合を放棄しても大抵の親よりよほど愛情深いです。

この愛情を注ぐことを放棄するとき、怖いのが自分の理想を崩すことです。

子育ての理想像がはっきりしているために、それを放棄するのが不安なのです。

子供から嫌われないだろうか、子供がグレちゃうかも、健全に育たないかも、

そんな不安がありませんか。

たとえ、愛情をいままで10注いでいたのが、2になったところで、

あなたの2は、よそのお宅の5程度はあったりします。

そしてもちろん余裕があれば3ぐらい愛情をあげればいいのです。

実際にこれをやってみて、うちの子供はすねました。

「今、無理」「あっちにいってて」と言って遊んでほしいのを拒否したからです。

子供は、一人で布団に入って泣いてました。

ちなみに子供が泣いたのは、いままでの僕の子育ての努力の結果です。

だから泣かれて、さみしくも感じましたが、誇らしくもありました。

そして翌日のことです。たまたまかもしれませんが、いつも寝起きの悪い子が、

ぐずらずすんなり起きました。ちょっと不安もありますが、今後が楽しみです。

子育てでなにより大事なのは、お母さんと、お父さんが疲れないことです。

エネルギーが摩耗して、精神的につぶれて、最悪子供を虐待しないことです。

大切なのは、仲のよい家族です。

そのためにまず仲の良い家族という理想を、そのイメージを手放すのです。

お互い適度な距離を知ることが必要なのです。

お互いが仲良くいられる安全な距離を手に入れてください。怖いけど(笑)

(3/31追記)

どうやら保育園の先生によると、この「愛情を与えない選択」をしたころから、子供がとても主体的に、自信をもって行動する姿を園でみるようになったようです。根気強くあやとりを人に教える姿、裏表がなくて正直など、うまくいってる話をきいてとても自信を持てました。

もちろん愛情は与えたほうがいいのですが、やっぱり親が無理をしないことが大事だと思います。最近はかわいいと感じる瞬間も以前より増えました。

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