子供があたえてくれているものをリスト化する
さて、明日から連休がはじまります。
めんどくさいですね。子供がずっと家にいます。
イライラすることが増えるかもしれません。そんなときにおすすめなのが、
「子供が与えてくれているものをリスト化する」ということです。
親は与えるのが当たり前で、子供は受け取るのが当たり前、
子供は何もしてくれない、だからイライラしたりしませんか?
そんなときに思い返してみてください。
子供が、実は親のためにしてくれていることを。
・・・・・
いつもは切らないテレビのスイッチを今日は自分で切ってくれた。
いつもは嫌がる歯磨きを、今日は自分からすすんでやってくれた。
今日も自分とあたりまえに接してくれた。
これだけでも、実は、うれしいことだと思います。
子供がやってくれていることを、今日はリストアップしてみてください。
きっといつもとは違う気持ちになると思います。
* * * * * *
『責任のバイアス』
人は、そもそも「自分のほうが頑張っている」と思い込む生き物です。
責任のバイアス(偏り)というものがあります。
無作為に抽出した夫婦にそれぞれ、相手がどれぐらい夫婦関係で、
貢献してくれているのかリストアップしてもらうという調査がありました。
☆自分が貢献したことは、11個
☆相手が貢献してくれたことは、8個
という結果となりました。
相方の貢献よりも、自分の貢献に目が行くのは、自然なことです。
これと同じことが、親子関係でも存在します。
そう、子供も親のためにやってくれていることがあるんです。
でもなかなか目に入らない。わからない。
場合によっては、言われないと気づけないことなんてありますよね。
・・・・・
さて、ここからがポイントなのですが、
この責任のバイアスを覆す方法があります。
それが、先ほどのリストアップです。
「自分のことを考えるよりも、相手のやってくれたことを考える」
これによって相手への評価が、変わってきます。
相手がやってくれたことをリストアップすると、
なんと相手への評価が17~33%増加することがわかりました。
親子関係もこれと同じです。
「子供がどれぐらい親子関係で貢献してくれているか」に、
意識を変えてみてください。
・眠いのに起きてきてくれた。
・文句いいつつも、脱いだものを洗濯カゴにいれてくれる
・自分が食べたい外食に付き合ってくれる
ちょっと考えただけで、ああ、そういえばと思いつくと思います。
子供が回転寿司が食べに行きたいというのに、
親の好みを優先させてもらうこと、ありました・・・。
* * * * * *
『調和を保つ努力を』
休日の食事、外出してどこに行きたいか、どんな映画がみたいか
家族というユニットで生きていると、みんな好みが違います。
この「好みを調和させること」が大切だと僕は思います。
これって頭を使う必要があります。いわば交渉です。
・・・・・
たとえば外食ですが、子供は回転寿司でサーモンをたべたい。
でも、親はスーパーでお弁当でも買って帰りたい気分なとき、
ありますよね。
そういうときは、子供が気に入るお寿司のパックを買ってあげればいい。
そして親はお弁当でいいじゃないのでしょうか。
たとえば映画をみたいとき、子供は妖怪ウォッチがみたい
親は何かアクション洋画がみたい。
そういうときは、子供が納得する洋画を探します。
またあるときは、逆に親が納得するアニメを探します。
そしてもちろん、そういう調和をとることが無理なこともあります。
そんなときは、しかたありません。
相手にゆずれるならゆずる、
どうしても譲れないなら、ほかでちゃんとやらせてあげる。
こんな感じで、どこかで調和をとることをやってみてはどうでしょう。
感謝される関係って、いいものです。
* * * * * *
そしてもう一つ、
親が与える姿勢を子供に見せることは、もちろん無理のない範囲でですが、
やってあげると、とてもいいことだと思います。
そして夫婦間でお互いに貢献する姿を見せることも、
子供にとって、誰かに貢献すること学ぶいい機会になると思います。
人間って、見たものに影響される生き物なんです。
・・・自慢じゃないですが、
僕は皿洗いが嫌いです。
すっごい嫌いです。
だからこそ、妻が洗ってくれるのが、本当にありがたいです。
ほぼ毎日、ありがとうと伝えています。それぐらい嫌なんです。
だからでしょうか。先日、珍しく僕が洗い物していると、
子供が「お皿いつも洗ってくれてありがとう」
と言ってくれました。「いつもじゃないよ」とは言いましたが、
やっぱり見てるんだなぁと、実感させられました。