

子育てで、なにかうまくいってない気がするのは、家庭で優先順位がきまっていないからかもしれません。整理できると、子育てが楽になると思います。ふだん子供のことを夫婦であまり話し合えてないなと思ったら、いちど家庭の中の優先順位や役割について、話し合ってみるといいかも(^_^)
・仕事・勉強<家庭
・親の権威<子供の納得
・禁止<主体性
以上の3本でお送りします。
仕事・勉強<家庭の秩序

子供に勉強させること、仕事をすることが、ついつい優先になりがちです。
家庭を優先することが、子供もパートナーも、そして自分も大切にする選択です。それ以外を優先すると、自分も家族も犠牲になります。
子供の勉強や仕事を優先すると、個人が優先さるため、家族がバラバラになりやすいです。
・仕事を優先すると、家庭より経済活動が優先されます。
・勉強を優先すると、パートナーより子供の時間確保が優先されます。
支えあえる関係ならいいのですが、犠牲になる人がでては意味がありません。
✅家族による家族のための家族
あらゆる判断の基準を家族の全員の調和をとる選択をすると、一貫性がとれます。これが家庭内の秩序です。調和がとれれば家庭がうまく運営されます。
もちろん、個人として断念せざるをえないこともあります。社会的評価かもしれませんし、経済的余裕かもしれません。しかしそれは、長い人生では枝葉にすぎない、一時的なものかもしれません。話し合ってみてください。
多くの場合、家庭の不和の原因は不安から生まれます。そして不安だから学歴や仕事に執着しがちです。お金も勉強(学歴)も大切ですが、不況で少し収入が目減りしただけでバラバラになる家族もあります。それは家族関係の優先順位がお金や仕事だからです。家庭の心が一致していることを優先すべきです。
僕は高卒でサラリーマンほど安定していませんが、話し合っているからこそ家族はまとまっています。
親の権威<子供の納得

やっぱり信頼できない親の言うことを子供は聞きません。
納得して従うのが権威で、不服なのに力で従わされるのが権力です。
つまり親は権威的である必要はありません。
親子だからこそ、すべて白日の下にさらされます。子供はつねに親の行動をみています。だから上っ面だけ恰好つけることはできません。権威は、従ってくれる人がいて初めて生まれます。上っ面な親を子供は信じません。
なにより偉そうにしている奴はどこの世界でも嫌われます。
✅本能は親を好きでしかたない
どんなに嫌いな親であっても、人間の本能は親を欲します。どうしても親を好きなのです。そんな親に子供が対話しない場合、たぶん子どもが原因なのではありません。原因が何かをわきまえ、自分が権威者だと思わず、子供を理解し、子供に理解してもらうためにつとめるべきです。
子供は体験がすくないだけに、説明されないと親の頭のなかの情報と、目の前の情報がつながらないんです。なぜそうなるかという理由とその時の気持ちを、ひとつひとつ説明してるといいと思います。ただ説明するのがめんどくさいですよね(笑)
もちろん子供に納得してもらえないことがあります。子供は自分とは違うということです。大切なのは、一方的な押しつけや、その時々によって反応が変わる親では、ないことです。親自身が誠実に向き合ってくれることは、子供にとって自分が信頼されているという存在の肯定につながります。
僕自身、権威的な環境でも過ごしたことがあるので、親になったからこそオープンに、子供との信頼関係を築くことが、子育ての醍醐味だと感じます。
禁止<主体性

ゲームもずっとしていたいし、友達と遊べば家に帰るのも遅くなります。
ゲームの時間をまもらせたり、門限などルールを守らせるコツは
まったくやらせないことではなく、制限することです。
子供がやりたいきもちになるのは当然です。ゲームもテレビも親は依存させたくないだけです。切り替えができれる子になればいいだけです。無理やりやめさせるのはただの横暴です。
親だからって、無理やり禁止されたらキレますよね。
✅子供が自分でコントロールできるようになること
まず子供と相談してゲームする時間を決めます。たとえば2時間とします。そのうえで、1分でも守れなければ時間を減らします。たとえば1時間30分とかですね。こうすると叱る必要もありません。子供はこれ以上減らされたくないから、時間を守るようになります。
1時間30分が1週間つづけば元に戻す。そうやって目標を持たせるといいのではないかと思います。権威でおさえつけて子供に禁止したところで、やりたい気持ちは膨らむばかりです。大人になり自由を手に入れると、やりたい放題やるようになります。そこには主体的な秩序ある生活はありません。
大切なのは、自分でやめられることです。これは自己肯定感にかかわります。親から「どうせやめないもんね」と日頃から言われていれば、できない前提で子供もやめないでしょう。親もできると日頃から信じて向き合い、納得してやめられたからこそ、子供にとってそれは自信になります。
僕もそんなに料理がうまくないですが、妻が料理が上手だといってくれるので、勘違いして(笑)つくってあげようと思ったりするわけです。
家庭の権威と秩序
ということで、以上になります。
最後に家庭の権威と秩序のお話をすこしだけさせてください。
権威というのは、最終決定です。秩序というのは、ルールです。僕は家庭では夫が権威、妻が秩序を担当するのだと聖書から教わりました。とはいえ、夫がえらいわけでもなく、妻が絶対なわけでもありません。
それぞれに役割があるということだと思います。男と女のように。
権威が最終的に決めるけれど、その判断は家庭のルールを保ってはじめてうまくいきます。同じように秩序がルールを定めるけれども、権威を尊重して定めるからうまくいきます。
これだと夫婦がうまく機能するようです。
片方にまかせっきりだと子育ては大変です。片方を無視しても衝突します。また片方に権威も秩序も集中すると、片方が必要なくなります。これでは夫婦ではなくなってしまいます。そのためにも夫婦はしっかりと対話する必要があります。
役割を自覚する親の対話が、家庭をより安定させるのだと思います。その対話している姿をみるからこそ、あたりまえのこととして、子供も対話することが自然なことだと知るようになります。それは即ち、家庭のルールに納得しやすくなることだと思います。
国と国民のようなものです。嘘がない、誠実な政府だと国民は信頼し、協力しようとします。そしてその国に生まれたことを誇りに思うでしょう。これが家庭であれば子供は、自己肯定しやすい子になると思います。
僕もこういう家庭になれるよう、矛盾ないしつけのために、心を砕いているところです。