「目をみて話せ」
などとよくいわれます。
大人になってからも、言われることですよね。
実は、人は「目」で、相手を人だと認識します。
何当たり前なこと言ってんだよ!
といわれそうですが、今回はその理由についてお話します。
「目」とは「人」である
突然ですが「喃語」というものがあります。
赤ちゃんが言う意味のない言葉です。
「ばぶばぶ」「あぅー」「うーうー」
これらは、言葉を発するための練習といわれています。
ご存じでしょうか?
それはお母さんが、赤ちゃんの目を見て、問いかけるときだけ、
赤ちゃんはこの喃語で返事をするそうです。
目をみていないときに、何を問いかけても、喃語は発しません。
実はカウンセリングの学習で教わったんですが、
これはサルも一緒で、目がない人形には近づきもしないそうです。
そして興味深いことに、目がある人形には近づき、抱きしめさえします。
びっくりですよね。
「目をみて話す」
…単純なこの行為は、大人になってからも大切だとされています。
それは、
自分が人だと認識されること、相手が人だと認識すること
だからです。
目を見なければ、本来は、通じない、返事もされない、反応もされない…
もしかすると、人は目を見なければ、相手のことを
「物体」であるとしか認識されないものにすぎないのかもしれません。
…子供も返事したくないときには、目を背けます。
それは目をみると「反応」してしまうから、でしょうか。
このエピソードで思い出すのは、登校拒否の息子さんが、翌日から学校にいってくれたお母さんの話です。お母さんが、自分の内面と向き合い、正直に息子さんに向き合ったとき、ずっと目を目を見てくれなかった息子さんが目をみてくれたそうです。
受講生の感想
しかし、大人になっていくなかで、人は目をあわせなくても
それを人だと理解して関わっていくようになります。
すこし、寂しい気持ちがしますよね😞
違いがわかる親として
ここまでをまとめますと、
相手の目を見ることで、
相手の中に「これは人だ!」という「反応」を起こす。
めちゃくちゃ、当たり前のことです。
でも、すごい重要なことです。
毎日の何気ない挨拶や会話は、目を見るだけでその実感が変化します。
同じ言葉でも、与える効果が違うのです。
そして同時に、自分の内側の反応に目を向けてみてください。
自分が相手の目を見るとき、自分が受けるインパクトの違い、
体の反応の違い、その小さな感覚に意識を傾けてください。
その違いを体験すればするほど、
目を見て話す価値を実感できるようになると思います。
ずっと見てなくてもいいんです。
最初の数秒だけでもいいんです!
ぜひ、目をみてお子さんに向き合ってみてはいかがでしょう。