情報も、やる気も、生ものだと思います。
せっかく頑張っても、何も得られませんでしたー、だと
苦しいばっかりです。
実感というものは、あたりまえですけど、重要です。
なんといっても、人間なんですから。
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『認められないと、評価されないと燃え尽きる』
どんなにがんばって、子育てしても、それが誰からも認められない、
評価されないと、せっかくの思いが燃え尽きて、
何もする気が怒らなくなります。
だから、子育てを認めてあげることが大事なんです。
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毎日まいにち仕事をしても、誰も評価してくれない、
かつて大手企業であった座敷牢(追い出し部屋)のような職場だと、
生きている実感がわかず、仕事をやめたくなります。
同じように、わりと毎日仕事も子育ても、なんだかんだやってるのに
感謝も、好きだという気持ちも向けられないと
何のために生きているのか、わからなくなるんです。
だから褒めてあげてください。
そうすれば、やる気になります。
些細なことでいいんです。
「ありがとう」といわれるだけでうれしいものです。
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『燃え尽きないために、堂々と評価をもとめよ』
子供にとって、親は与えてくれる存在です。
親はたとえ大変でも、育てたいから与えつづけます。成人するまでずっとです。
だからこそ、子育てで燃え尽きないためにも、周囲からの評価は必須です。
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あるアメリカの大学で電話オペレータの意欲向上への取組みがありました。
卒業生に電話をかけて、奨学金を集めるという学生に貢献する業務なのに、
電話をかけてはすぐに拒否され、イヤになることが多い仕事です。
そこに成果が出ていないグループがありました。獲得した数字を追求するグループではなく、誰かのためにという貢献意欲が高いグループ、です。
そこで2つの手段をとることになりました。そして飛躍的に奨学金の集金額が高まりました。
1つ目は、奨学生の手紙を読むことで、その人生を支えらえた学生のエピソードを知るというものです。その5分程度の内容で、仕事量が3倍に上がりました。
2つ目は、奨学生に直接会い、詳しく話を聞くことです。手紙以上の具体的なエピソードを、奨学生の肉声で直接聞くことができたのです。すると通話数、通話時間ともに2倍となり、寄付してくれる卒業生が毎週144%増えたということです。
結果として、そのグループの平均収入は5倍にあがることになります。
このことからわかるように、貢献する人であるほど、
自分の行動への反応や評価、役に立っている実感が必要なのです。
自分の努力は価値があるのか、その確信がほしいのです。
伴侶に、どれぐらい子育てしているか評価してあげてください。
やっぱり実際に耳にできると嬉しいものです。
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『伴侶からも、子供からも、評価を引き出す』
シャイな人、口数が少ない人、そういう人もいます。
わかっているだろう、なんて意見だってわかります。
いままでそんな言ったことがないし、うんうん、わかります。
だからこそ、自分から家事や育児を評価してくれ、
ということも大事だと思います。
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評価を求めるのは恥ずかしいかもしれません。
でも、おかしいことでもありません。
子育て、家事は義務で、やってあたりまえではないと思います。
そういう意識は今日で捨ててほしいかなと思います。
先ほどの大学の取組みであったとおり、
自分の努力は価値があるのか確信が持てることは、意欲につながります。
評価の実感がないと努力は苦痛になり、つづけるのが難しくなります。
どうぞ、自分の伴侶や、親に聞いてみてください。
また、親としてどうなのか、子供にも聞いてください。
とくに男親の場合です。
子供が照れてても、真正面から聞いてみてください。
「お父さんのこと、どれぐらい好き?」って。
(この聞き方だとよほど嫌われてない限り好きといわれます)
自分のことが好きなのか聞くことは、親としてごく自然な質問です。
あたりまえですが、聞くことができれば、明日の活力となります。
仕事も、子育てにも張り合いが出ますよね。