とくに叱るときは、子供にネガティブな印象を残します。
せっかく叱るのだから、関係をプラスにすることが大切です。
うまく叱るために、子供の心をコップだと思うといいです。
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徐々にいい印象と、わるい印象とが溜まっていくそういうコップだと。
叱るときに、すくなくともこの3点を気にしてみるといいと思います。
1.子供が時間をとってくれる事実を「言葉に出して」感謝しているか
2.命令ではなくて選択させているか
3.ちゃんと聞いてくれたことに「言葉に出して」感謝しているか
これがもし子供ではなく、相手が先輩だったり、上司だったらどうでしょう。
「お時間よろしいでしょうか?」
「こう思いますが、いかがですか?」
「お忙しいところありがとうございました」
自分にとってメリット、デメリットがあるから、そうするのでしょうか。
子供よりも、上司の方が大切なのか・・・こういうことを考えてみてください。
相手の心の中にあるコップをみて観察あげることは、できるのです。
「大切な相手」にこそこの配慮をしてあげてほしいのです。
叱るというのは、怒りをぶつけることではなく、
相手の心をできるだけマイナスにさせず、プラスにして動かすのです。
もちろん、子供はいうことを聞かないこともあります。それでいいと思います。
喧嘩してもいいし、怒鳴ってもいいし、そんなことあったりします。
ただ、子供は仕事の仲間や上司よりも大切な存在なはずなのです。
以前、勤めていた会社の社長が叱るのがうまかったです。
叱ったすぐあとに、役割を与えてくれました。それも積極的な内容です。
ほっておくこともできたのに、心をみてくれていたことがよくわかります。
そのおかげで、10年以上たった今でも、叱られた内容も記憶に残っています。
叱る親は、子供の心の中にあるコップの状態を見ることが大切です。