

子供を格下だとみなし、自分よりも劣っている、支配されるべき存在とみていませんか? それが子供に怒ってしまうことの理由のひとつです。躾は教育ではなく、交渉だと思うことです。そして怒りはいらなくなった家具だと思うことで、ずいぶん処理しやすくなるように思います🙃
怒るだけでは子供に欠陥がのこる

いくら腹がたっても、むやみに怒るのは悪手です。
大人同士でも、相手が言うことを聞いてくれないとイライラしますが、それって相手が悪いわけじゃありません。子育ては子供との交渉でもあります。いうことをきかないのは、自分に交渉力がないわけです。
怒られるとは、否定的な感情をぶつけられることです。親子で信頼関係がないと子供の心は削られていくだけです、それが欠陥となり親子関係はもちろん、人生で悪影響を及ぼします。いろんなコンプレックス、問題行動につながります。
大人でも子供でも、言うことを聞いてくれないのはあたりまえのことです。いうことを聞かないのは親の実力でもあるということも理解すべきです。
✅交渉だからこそ他人の力も活用する
怒るのと叱るのとは違うとよくいわれます。
叱るということは、結果が自分の期待通りではない場合に、子供が行動変容するためにアプローチすることです。ここに否定的な感情は必要ありません。
親は、子供が実際に行動が変わるためのアプローチを模索することです。自分だけでだめならパートナーの力を借りる、自分の両親、パートナーの両親、学校の先生の力を借りることです。それぐらいして当たり前なんです。
会社同士の交渉でも、自分の力で無理ならば、他人の力を借ります。たとえば上司を連れて行ったり、専門部署の担当者を連れていきますよね。子育てもこれと同じです。自分でなんとかしないといけないと勘違いしがちですが、そうではないんです。
子育ては親がすべきですが、人の力を借りてはいけないと誰が決めたのでしょうか。子供を一人の人間だととらえることです。
もちろん聞き入られるかは別です。また、いくら聞き入れられても子供の行動が変わらなければ意味がありません。これは大人も同じです。100回を目安に交渉してください。
子供を年長者とみなす

irasutoya
怒るということは、期待が果たされていない感情です。
一人の人格をもった存在、同い年、年長者と変わらない存在だとみなすことです。それが自分の責任、できることを直視できます。
自分が子供を思い通りにコントロールできない、それが許せないのです。それを勘違いして子供のせいにしてしまっているだけです。
気づかないところで、子供を格下だとみなし、自分よりも劣っている、支配されるべき存在とみていませんか? もしそうであるなら、それが子供に強く出てしまうことができる理由です。
年齢関係なく「こいつ幼いなぁ」と思う人っていますよね。でも相手のこと無下にせずに対応しますよね。そう対処すればいいだけです。
✅親は、大人の対応を
相手が大人であっても、そうであれば子供であっても同じです。大人同士の関係で相手にイライラしても、怒鳴っても改善できません。
大人の対応というやつです。自分と相手の状況を理解している、だからこ自分が主体的にリードする大人の対応です。こういう人は子供に怒ることはしません。そうなるのも自分の責任の一部である。だから自分ができることをする、そういう理解です。
相手は子供です。約束したとしても、それを守れなかったり、忘れてしまったりします。甘えてきて、しつこいことなどもあるでしょう。そのうえで子供であっても一つの人格ととらえ、対等の人格としての距離感が持つのです。親も行動変容することです。
まず、子供が自分よりも下位の存在とか、劣っているとか、そういう考えはあらためることが大切だと思います。
怒りは、まとめてゴミ箱に

家の中にころがってる、もう使わないものは早めにすてましょう。
感情は捨てさるものであって、いつまでも持っておくものではありません。素敵な気持ちは残しておくといいのですが、否定的な感情、怒りを残しておくのはNGです。
もともとは興味があったものでも、手入れされずボロボロになり、壊れ、誇りをかぶり、汚れ、今となってはいらないもの、それは捨てるべきです。もともとはあってよかったものが、時とともに不要になります。感情は、排泄されるものだと心理学者のアドラーはいいました。
とくに否定的な感情、悲しんだ瞬間、不安になった瞬間、怒った瞬間、流されて処理されることが望ましいものです。感情を置きっぱなしだと「苦しみ」として、心という部屋に残り続けてしまいます。さっさと捨てることです。
捨てるためには、まず気持ちをわかりやすいところに整理することが必要です。
✅整理したら、ぶつけずに、説明する。
子育てしててイライラしたら、怒らずにその気持ちを説明してください。怒っていること、気分がわるくなったこと、行動が気に入らないことを伝えるんです。伝えたことが理解されるだけで、受け止めてもらえるだけで、怒りは「すこし」収まります。
怒りをぶつけることは、部屋に「もの」が散らかることです。散らかるほど、気になります。それでまた心が荒れます。やめましょう。
あと、あたりまえですが家具をぶつけたら痛いです。家具は見せるだけにしてください。ゴミを出したのは自分なので、処理は自分がしなきゃいけません。ただ、手伝ってもらうことはできます。
子供だって、親が自分がやったことでイライラしているのはうれしくありません。理解もできます。理解できれば協力もしてくれるかもしれません。すくなくとも、怒られてしまったら協力したくはなりません。
あとは粗大ごみの引き取り連絡をして、捨てるだけです。粗大ごみを出すのは重いので、ぜひ子供に手伝ってもらってください。これが叱るということです。
一人でゴミ出しすると重いのでイライラします(笑)気を付けましょう。
子供の行動変容を起こすことが目的
そもそも怒ってしまうのも、変わってほしいから、怒るんです。
親としてなすべきことは、感情をうまく処理したあとでの躾です。子供に行動の変化を要求します。感情を抑えて、中立的な視点で、子供の状態をみとめて要求することです。(方法は過去記事に下記↓にまとめてあります)
子供が受け入れてくれなくても、仕方ありません。でもそれが前提なんです。じゃなければ、親もつかれます。いうことを聞かせないといけないなんて、普通大人同士でも無理なんですから。
会社のように、親が子供をお金で釣ってることができません。信頼と愛情で子供が納得するのが一番だと思います。
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